ホワイトバランスは「白いものを白く」が基本ですが、好みで補整することもあります
前置き
一眼レフカメラの前にコンパクトデジタルカメラを使っていた時には、ホワイトバランスを全く意識せず「Auto」のままで使っていたと思います。氷やフェンスなど、白い部分が多いアイスホッケーの写真を撮るようになって、ホワイトバランスに気を配るようになりました。
明りに合わせてカメラを設定する方法(ホワイトバランスとは?)|キヤノン:Q&A検索
製品マニュアルやWebでこのような説明を何度も読んできましたが、色温度やらケルビンやら、自分がどこまで本質を理解できているのか今だに自信がありません。
「アイスアリーナの照明の具合によって黄色がかったり、緑がかったりしてしまったときに補整する機能であることが分かれば良い」と、それ以上は深く考えないことにしました。
そこに至るまでには「デジタルなので数字・理詰めできっちり補整できるはず」と試行錯誤していた時期がありました。しかし、同じRAWファイルを読み込んでも、Lightroom と DxO Optics Pro で異なる数値が表示されることに気づいたとき、ある種の虚しさというか、諦めを感じたものです。
明りに合わせてカメラを設定する方法(ホワイトバランスとは?)|キヤノン:Q&A検索
製品マニュアルやWebでこのような説明を何度も読んできましたが、色温度やらケルビンやら、自分がどこまで本質を理解できているのか今だに自信がありません。
「アイスアリーナの照明の具合によって黄色がかったり、緑がかったりしてしまったときに補整する機能であることが分かれば良い」と、それ以上は深く考えないことにしました。
そこに至るまでには「デジタルなので数字・理詰めできっちり補整できるはず」と試行錯誤していた時期がありました。しかし、同じRAWファイルを読み込んでも、Lightroom と DxO Optics Pro で異なる数値が表示されることに気づいたとき、ある種の虚しさというか、諦めを感じたものです。
感覚をつかむ
こうした経験から、RAW現像ソフトで「青<->黄」スライダーと「緑<->マゼンタ(赤紫)」スライダーを実際に操作して、どう動かしたらどう色合いが変わるのか、色々試していく中で感覚をつかむことがホワイトバランスを使いこなす近道だと考えています。
そのとき、画像だけを見るのではなく、RGB別のヒストグラムもチェックしましょう。「どのスライダーをどちらの方向に動かすと、R(Red)・G(Green)・B(Blue) の内のどのヒストグラムが大きく動くのか」を見ておくと、カメラ設定や補整のポイントをつかみやすくなると思います。
※ RAW現像ソフトでは、RAWデータのときにはスライダーが2つ表示されますが、JPEGデータでは1つしか利用できません。RAWデータを多用していた理由の一つは、ホワイトバランス補整のためです。
そのとき、画像だけを見るのではなく、RGB別のヒストグラムもチェックしましょう。「どのスライダーをどちらの方向に動かすと、R(Red)・G(Green)・B(Blue) の内のどのヒストグラムが大きく動くのか」を見ておくと、カメラ設定や補整のポイントをつかみやすくなると思います。
※ RAW現像ソフトでは、RAWデータのときにはスライダーが2つ表示されますが、JPEGデータでは1つしか利用できません。RAWデータを多用していた理由の一つは、ホワイトバランス補整のためです。
アイスアリーナでのカメラ設定
「Auto」のままだと写真間のバラツキが生じることがあります。たいていのアリーナでは、カメラに予め用意されている「蛍光灯」系のプリセットを選んでおけば、概ね問題なく撮れると思います。
アリーナ毎に厳密に設定するには、カメラボディの説明書で「マニュアルホワイトバランス」の設定方法を調べます。しかしながら、試合中はリンクの至る所が撮影ポイントになりますし、自分自身も動いて場所を変えながら撮っていると、最適な設定値は撮るたびに変わるはずです。
そのため簡易的に、下記の手順で設定しています。
1) 色温度指定のモードで4000Kから始めて、リンクのセンタースポット付近とゴールを撮り、RGB別のヒストグラムの山の位置がだいたい揃うあたりに設定値を変えていきます。
アリーナ毎に厳密に設定するには、カメラボディの説明書で「マニュアルホワイトバランス」の設定方法を調べます。しかしながら、試合中はリンクの至る所が撮影ポイントになりますし、自分自身も動いて場所を変えながら撮っていると、最適な設定値は撮るたびに変わるはずです。
そのため簡易的に、下記の手順で設定しています。
1) 色温度指定のモードで4000Kから始めて、リンクのセンタースポット付近とゴールを撮り、RGB別のヒストグラムの山の位置がだいたい揃うあたりに設定値を変えていきます。
このとき、RAW現像ソフトの「青<->黄」スライダー(色温度)を思い浮かべてください。
- スライダーを左(青)方向に動かして色温度を小さくすると、画像は青みが強くなり、青(B)のヒストグラムが右に移動します。
- スライダーを右(黄)方向に動かして色温度を大きくすると、画像は赤みが強くなり、赤(R)のヒストグラムが右に移動します。
このとき、RAW現像ソフトの「緑<->マゼンタ」スライダー(色かぶり補正, 色相)を思い浮かべてください。
- スライダーを左(緑)方向に動かすと、画像は緑が強くなり、緑(G)のヒストグラムが右に移動します。
- スライダーを右(マゼンタ)方向に動かすと、画像は赤み(赤紫)が強くなり、赤(R)のヒストグラムが右に移動します。
実際にはRAW現像ソフトのホワイトバランス設定スライダーを動かすと、R(赤)・G(緑)・B(青)の全てのヒストグラムが動きます。
「緑<->マゼンタ」スライダー(色かぶり補正, 色相)の方が扱いが難しいかもしれません。マゼンタ(赤紫)には紫(青と赤の間色)の青みが含まれ、青(B)のヒストグラムの動きがややトリッキーです。
「緑<->マゼンタ」スライダー(色かぶり補正, 色相)の方が扱いが難しいかもしれません。マゼンタ(赤紫)には紫(青と赤の間色)の青みが含まれ、青(B)のヒストグラムの動きがややトリッキーです。
Post Processing での補整
上記の撮影時カメラ設定により、現像時にはほとんどホワイトバランスに手をかけなくても良くなります。
他の写真とあまりに色合いが変わってしまっているものがあったら個別に補整しています。まずヒストグラムで、R・G・Bのどれがバランス悪くなってしまっているかを確認します。
好みで色合いを変えることもあります。例えば、日本で観られるハルラやサハリンのアウェイ・ジャージは、青みを効かせた方が綺麗だと自分には思えるので、青(Blue)を強めに補整することが多いです。
他の写真とあまりに色合いが変わってしまっているものがあったら個別に補整しています。まずヒストグラムで、R・G・Bのどれがバランス悪くなってしまっているかを確認します。
好みで色合いを変えることもあります。例えば、日本で観られるハルラやサハリンのアウェイ・ジャージは、青みを効かせた方が綺麗だと自分には思えるので、青(Blue)を強めに補整することが多いです。
設定・補整がむずかしいケース
LED照明
近年増えているLED照明下では、緑(Green)が強く出る傾向があると思います。埼玉アイスアリーナや、改装後の新横浜スケートセンターでそのように感じました。
太陽光が差し込むようになっているアリーナでの昼間の撮影
太陽光と照明、というように複数の光源がある場合には、そもそも適切なホワイトバランスを設定できません。どう調整しても違和感が残るでしょうから、自分が納得するところで設定を決めなければなりません。三沢アイスアリーナでの撮影・現像で苦労した覚えがあります。